1970年代から全国的に、障害を持つ人たちの卒業後の働く場づくりが広がっていきました。
八尾市では1979年、1ヵ所目の作業所として「ひばり授産所」が開設。
労働の場から疎外されていた障害者が、作業所での労働を通して自分たちの力を知り、また社会の活動とつながっていきました。
1983年には市内2ヵ所目の作業所として、「第二ひばり授産所」が開設。
厳しい運営を余儀なくされた無認可作業所の時代から、多くの市民の皆さんに支えられながら運営し、その中で地域とのつながりが広がっていきました。
1987年には必要な事業を行っていく基盤として、【社会福祉法人信貴福祉会】を設立、「ひばり障害者作業所」を開設しました。
通所事業(作業所)から始まった信貴福祉会の事業は、通所事業の他に居宅事業(グループホーム事業、短期入所事業、ホームヘルプ事業、放課後等デイサービス)、相談事業(生活支援センターや就業・生活支援センター)など、障害者・児と家族を支える事業を広げてきました。
障害者・児総合生活支援センターには二つの相談事業があり、地域の総合相談窓口となっています。
障害のある人たちが「働き」「暮らし」「楽しむ」「相談する」など、障害者・児の生活を支える仕組みを地域で作っていくことを大事にしたいと考えています。
就学猶予や免除という時代を経て、養護学校が義務化され障害児も教育の対象になった時期。
しかし、卒業後は、大半の人に行く場がなく在宅となっていました。
「働く所が欲しい」という障害者の願いから、
八尾市で最初の作業所として私たちの作業所は開所しました。
利用者が綴っていた当時の日記。
「私はおかあちゃんと家にいるけど、本当にたいくつです。私もみんなといっしょに働きたい。
働くところができたら、(不自由な)右手も使って一生けんめい働くから。早く働くところを作って」
無認可時代、公的補助金が少ない中での運営は厳しく、財源づくりは大事な活動でした。
バザーや夏まつり、コンサート、廃品回収などによって、
地域の皆さんに障害者福祉の現状を知らせ、応援いただきました。
そこから、後援会が発足。
現在も、地域との交流は、法人事業と後援会活動を通じて取り組んでいます。
障害をもつ人たちと
その家族が普通の市民として
暮らしていける
社会の実現をめざします